ザールは石炭を産し、その天然資源をめぐる独仏の争奪の歴史があります。第一次大戦でドイツが敗北するとフランスは自国領に入れるべく画策します。しかし英米の反対でザールは国際連盟の管理となり、15年後(1935年)帰属は住民投票にて決めるとしていました。実際は石炭採掘の利権をフランスが獲得し、ザールはフランスの影響下にありました。1935年ザールはドイツ領として戻りましたが、第二次大戦後ザールはドイツから切り離され、フランスへの併合はありませんでしたが親仏的な自治政府を作ってフランス経済圏に取り込まれました。その後1955年の住民投票と独仏の交渉により1957年ドイツに復帰しました。