2002年1月1日よりドイツで共通通貨ユーロが流通開始しました。 マルクからユーロへの移行を郵便の面からおさらいをしてみましょう。ユーロが使用される国は2002年1月1日の時点では、ドイツ、ベルギー、フィンランド、フランス、アイルランド、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャの12カ国です。 さて、マルク表示の切手はどうなったでしょうか。 @2000年12 月31日までに発行された切手はマルク表示です。 A2001年中に発行された切手はユーロとマルクの併記です。 B2002年1月1日以降に発行された切手はユーロ表示のみです。 |
@ | A | B |
Bは当然、Aもユーロが表記されていますのでそのまま継続使用されます。@の2000年末まで発行されたマルク表示の切手の場合は2002年6月30日までは使用できました。2002年7月1日以降はマルクは廃止になったので使用できなくなりました。 使用しきれず残った未使用切手はどうなったでしょうか? 郵便局、フランクフルト中央切手交換所でユーロ表示の切手に交換できました。しかし、交換期限は2003年6月末だったようです。 郵趣的なマテリアル「マルク表示切手とユーロ表示切手の混貼り」はどうだったでしょう。 マルク表示のみの切手とユーロ表示のみの切手の混貼りの可能期間は2002年1月1日から6月30日の6ヶ月間です。 1月10日にユーロ表示のみの記念切手(環境保護「国際山岳念」)が初めて登場し、ユーロが動きだしました。期限内に女性シリーズ、名所シリーズの発行はありませんでしたので、普通切手のみによる混貼りカバーは存在しません。 下の使用例はドイツより投函したフィラテリックカバーで、Aの官葉に@の女性シリーズ普通1枚、慈善2枚とBの記念1枚貼った日本宛書留はがきです。 |