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1900年ドイツ帝国の郵便ポストです。

 (ドイツ郵便博物館の葉書より)
17世紀の中頃ヨーロッパで最初の郵便ポストがフランスのパリに出現しました。イギリスではロンドンに1855年頃から設置が進み、当初緑色に塗られていましたがやがて赤色が標準になりました。ドイツは今では黄色ですが第一次大戦前にはバイエルン、ヴェルテンベルグ、プロイセンと郵便の運営が異にしていましたので青色、緑などとなっていました。フランスは1961年までは青色に塗られていました。日本は郵便制度の導入元がイギリスだったので、その影響を受け、日本の郵便ポストの色は赤色です。
中国⇒深緑色
ドイツ⇒黄色
イギリス⇒赤色
アメリカ⇒青色
フランス⇒黄色

写真のドイツ帝国の郵便ポスト全体は青色で塗られ金色で縁取り装飾されています。
左は19世紀パリの街角におかれた郵便ポストです。 長い間手紙の郵便料金は差出人から現金で徴収していました。手紙を郵便局へ持参し現金で料金を前納していましたが、19世紀初めには各地に設置した郵便箱(郵便ポスト)に差出人が手紙を投函し、受取人から料金を徴収するシステムが登場しました。

1850年頃から郵便切手が登場しで郵便は更に身近になりました。切手は料金前納ですから郵便配達人にとっては受取人を訪ね、郵便料金を徴収しなくすみ、受取人が手紙の受け取りを拒否しても郵便配達料は取り損なうことがなく、受取人側に郵便受けがあれば留守のとき再度訪ねなくてもいいなど近代郵便へ発展していきます。
郵便ポストは郵便はがきや封筒などを投函するための言わば郵便受付箱ですがその歴史は古く商取引所の一角の置かれた篭、海上を行き来する船の航路の岩場に置かれた樽など興味ある話が伝わっています。