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普通切手・戦後編



現行・2005年〜

今年2005年よりドイツ郵政は普通切手において新シリーズを発行しました。

花シリーズ

今年2005年よりドイツ郵政は普通切手の新シリーズを発行しました。

2001年よりユーロ表示を切手に併記したものも含めて有効な普通切手は35種あります。その内ユーロ単独表示の切手は女性シリーズで4種、名所シリーズで14種です。新切手は現行料金に対応する額面で発行されるか、既発行分の額面を補う額面で発行されているようです。そのために調整用として0.05€など小額面の発行されていますし、半端な額面も出てくるかと思われます。使用済みで集めていると、女性シリーズ、名所シリーズでもそうでしたが見つからない額面も出てくるかも知れません。早めの入手がいいでしょう。

   
発行日額面画像摘要




2005.1.30.95€ひまわり

ひまわりの利用は人類史上6000年に及ぶと言われる。ドイツでは1654年ケーニヒスベルクの選帝候の庭に鑑賞用として植えられたと記録にある。
2005.1.3
4.30€
ハープ
Larkspur
ヨーロッパ、北米西部に多い1年草
軽量小包郵便に対応
2005.4.2
0.45€
ヒナギク
Chrysanthemum lewcanthemum
世界によく分布する多年草
国内ハガキ料金に対応
2005.6.20.25€ ゼニアオイ銭葵
Malva sylvestris
ヨーロッパの荒地に見られる多年生植物。原産地は地中海沿岸地方 日本へは江戸時代に観賞用として渡来 現在では野生化
2005.6.20.50€ アスター
Aster tripolium
ギリシャ原産でドイツには1759年頃伝わる。
2005.7.70.20€ マリーゴールド
Tagetes erectra
北アフリカ・チュニスが原産、カール5世(1500-58)のチュニス征服時にヨーロッパに伝わる。
2005.7.70.55€ ポピー
Papaver remelicum
2005.8.90.10€ チューリップ
Tulipa sylvestris
2005.8.90.40€ スハマソウ
Leberblumchen Hepatica trioloba
全ヨーロッパの山地丘陵に自生する植物、茎に小さい青紫の花を咲かせる。
2005.8.110.05€ クロッカス
Crocus sativus
アヤメ科の球根植物
2006.1.2 0.35€ ボンボンダリア
Dahlia variabillis
夏から秋に咲く球根多年草。メキシコ原産。ドイツではどこでも見られるが、現在の全ての交配種は1872年オランダから送られた1箱の球根のうち生き残ったたった1個の球根から生まれた。
2006.1.2 0.90€ ラッパスイセン
Narcissus pseudo-narsissus
花が鐘の形に似ていることからドイツでは”Osterglocke”イースターの鐘と呼ばれる。野生のものは芝生や丘陵を黄色で覆いつくす。ウェールズの州花で、3月1日の聖ダビテの日にはこの花を身に付けるのが伝統。
2006.1.2 1.45€ アヤメ
Iris versicolor
湿地の多年草。北米東部原産で昔は薬草として用いられた。
2006.3.2 0.65€ コーンフラワー
Edhinacea angustifolia
北米原産で高さ2mと乾燥に強い。この花の群生は肥沃のしるしで放牧地草原の再生などに用いられる。
2006.4.13 0.70€ ナデシコ(カルトジアン・ピンク)
Dianthus carthusianorum
ドイツでは"Kartäusernelke"と呼ばれる多年草。野生のものは日当たりのよい草原で夏中見られる。中世からフランスのカルトジオ修道会で栽培されこの名がついた。
2006.4.13 2.20€ エーデルワイス
Leontopdium alpinum
学名はライオンの足という意味。今や世界中で栽培されているヨーロッパの高山植物。アルプスには2種が存在する。
2006.5.4 3.90€ ユリ
Lilium bulbiferum
6〜7月に黄橙色または炎のような赤色の花を咲かせるため、ドイツでは”Feuerlilie”と呼ばれ、修道院や農園で17世紀から栽培された。高さ1m20と大きいが中欧では2.5mにも達する。根は食べられるので、日本では食用に栽培されている。
2006.7.13 1.00€
Dicentra spectabilis
英米でBleeding Heartと呼ばれるこの花はロシア東部、中国、朝鮮原産でヨーロッパでは1847年到来。開花は4〜6月、高さ1メートル。花の形状のため蜜に到達できる蜂はヨーロッパでは2種類に限られる。現在はヨーロッパ、アジア、北アメリカに20種、花はピンク、赤、白、黄。
2006.11.9 2.00€ ゴールド・ポピー
Eschscholzia Calfornica
カリフォルニア原産。ドイツ名はGoldmohn。花は黄色ないしオレンジ・レッドで高さ25センチ。ドイツでは冬を越せず毎春種まきが必要である。ヨーロッパへは19世紀初めに輸入。子供用の鎮静剤にも供される。
2008.6.12 0.55€

2008.10.9 0.25€ カーネーション
Dianthus caryophyllus
地中海地域原産ではあるが、過去2000年の間に栽培範囲が大きく広がったため原産地は特定できない。
2010.1.2 4.10€ フラウェンシュー(アツモリソウ)
Cypripedium calceolus
生物学者リンネがギリシャ神話の愛の女神Aphrodite Kypris(キプロス島に生まれたヴィーナス)の名に因んだ学名を与えた。希少植物で開花を目にすることも昔から珍しく、「それを見れれば美人と結婚できる」と言い伝えられている。
2010.5.6 0.45€ スズラン 鈴蘭 Platycodon grandiflorus
可憐な白い鈴形の花とその香りは春の象徴であり、地方により「五月花」「五月鈴」「五月ばら」と呼ばれる。
2011.1.3 0.75€ キキョウ桔梗 Convallaria majalis
キキョウの花は東アジア産で1773年に日本からドイツへ持って来られた。日本では医学的な効果を知られていたが、ヨーロッパ人は知られないまま花を観賞していた。シベリア東部、中国北部、満州、日本で広く分布。漢方薬では呼吸困難、篇桃炎、胃潰瘍など対応する。
2011.7.7 5.00€ リンドウ
Gentiana acaulis
Gentianaという名は、古代ギリシャの神話でゲンティスという名前のイリーリア地方の王がこの花を薬草として広めたことに由来する。
2012.2.6 0.58€ オキナ草
pulsatilla
赤または紫の花、南フランスからピレネ山脈の麓に分布。野生種の交配により比較的寒いドイツの庭先を飾るようになった。近年環境の悪化で自生種は自然保護の対象である。郵便料金改訂に伴い国内書状に対応。
2012.2.6 2.40€ 白蝶草 別名ヤマモモソウ
Gaura lindheimeri
北米中部〜メキシコに分布し、明るい林や草地、道端などに生える。蝶を思わせる美しい白い花の愛好家魅了していた。
2013.12.5 0.60€

2014.6.5 1.80€

2014.12.4 0.62€ ボタン
Paeonia
ボタンはヨーロッパの最も古い園芸花で、ベネデックト会修道士によってアルプス以北の国々持ち込まれたので、ベネデックトばらとも呼ばれる。国内書状料金に対応
2014.12.4 0.80€ タマザキサクラソウ
Primula denticulata
プリムラ科の多年生植物。低温に強いので北半球に多く、高山植物の仲間として知られる。
2014.12.4 0.85€ タツタナデシコ
Dianthus plumaris
羽のような細長い先端に終わる美しい花弁が特徴。中世ヨーロッパではナデシコは恋の象徴として知られ、花嫁を表す絵画によく見られる。
2014.12.4 3.95€ ツボサンゴ
Heuchera
北アメリカ原産。ユキノシタ科 半日陰のやや湿った、水はけのよい所に適す。花は春から夏に咲く 耐寒性は強いですが暑さにはやや弱い。
2014.12.4 4.40€ カノコユリ鹿の子百合
Lilium martagon
ユリ科ユリ属の多年草。別名、ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)。
2015.12.3 0.70€ チョコレートコスモス
Cosmos atrossanguineus
その名のとおり、太陽暖かく照る日には軽くチェコレートの香りを放つ。7月から10月まで咲く赤ワイン色の夏花。
2015.12.3 4.00€ フクシア
Fuchsia
日陰の多い場所を好む中南米原産の植物でシャンデリア型に様々な色の可憐な花をつける。8世紀の初めにヨーロッパに持ち込んだ植物学者の名をとってフクシアと名付けられた。
2015.12.3 4.50€ 蜂の蘭
Ophrys apifera
花弁に蜂が止まっているように見える形が珍しい蘭の1種。雄蜂がそれに騙されて近寄り、蜜のないこの植物の花粉を拾い受粉に努めることがある。絶滅の恐れが非常に高いので、厳重に保護されている。
2016.1.2 2.50€ キク科ヒレアザミ
Carduus defloratus
高度3000mまでのアルプスの他、南ドイツ各地方の山地に広く見られるキク科の花。
2016.2.11 2.60€ マドンナ百合
Lilium candidum
白いマドンナ百合は大昔から聖なる花、そして聖母マリアの花とみなされる。ギリシャ語の名「レイリオン」はラテン語で「リリウム」となり、英語のLilyやドイツ語のLilieの語源となった。
2017.4.13 0.05€ クサキョウチクトウ
Phlox
庭に長い間咲いている花はフロックスがお勧めである。咲き出すのは春からで、白やピンク、淡い紫色の花々が9月まで甘い香りを放ち人の目を喜ばせる。
2017.5.11 0.45€ 睡蓮
nymphaca
水面に浮かぶ花は他にもあるが、睡蓮はその中でも美しく神秘的で、印象派画家のモネが繰り返し描き多くの作品を残している。花は昼間に開き日没に閉じる。
2017.5.11 0.90€ ヒペリカム
Hypericum hircinum
ヒペリカムは20世紀後半に中近東やアフリカからやってきた。ドイツの冬にも耐えるために普及し、薬草としても知られる。
2017.6.8 0.10€ 節分草ヒエマリス
Eranthis hyemailis
節分草はその名のとおり、一番早く咲く春の花の一つである。冬が終わるとマツユキソウに先駆けて真っ先につぼみを付け、雪が残っている中で可憐な小さな黄色い花を点々と咲かせる。
2017.6.8 0.20€ イングリッシュ・ブルーベル
Hyacinthoides non-scripta
この花は4〜5月に茂みの少ない森の地面に密集して、甘い香りを放つ青い絨毯のように覆う。森のヒヤシンスとも呼ばれ、ポルトガルからスコットランドまでヨーロッパの大西洋沿岸の森に広く見られる。英国では「ブルーベル・カーペット」として有名で、厳しく保護されている。
2017.6.8 3.45€ ワスレナグサ
Myosotis
この花は世界中の伝説や歌、物語の中で別れを惜しむ恋人たちの象徴とされており、ドイツ語ではVergissmeinnicht(私を忘れないで)、英語ではForget-me-not、フランス語ではNe-m'oubliez、中国語では無忘草などと多くの言語で同じ意味の名が付けられている。15世紀頃から付けられたドイツ名がどうやらあらゆる伝説に影響してきたようだ。

現行の郵便料金

一般的な郵便を中心に以下の通りに示します。


2016年1月1日料金改定


郵便形態

重量 g

国内 €

外信 €
はがき

0.45
0.90
書状(S)
20gまで
0.70
0.90
書状(K)
50gまで
0.85
1.50
書状(G)
500gまで
1.45
3.55
書状(Maxi)
1000gまで
2.40
7.00

書留
2.50
2.50
簡易書留
2.15
-

2015年1月1日料金改定


郵便形態

重量 g

国内 €

外信 €
はがき

0.45
0.80
書状(S)
20gまで
0.62
0.80
書状(K)
50gまで
0.85
1.50
書状(G)
500gまで
1.45
3.45
書状(Maxi)
1000gまで
2.40
7.00

書留
2.15
2.15
簡易書留
1.80
-

主な新料金表です。国内、ヨーロッパ、その他の外国と三つに区分した料金体系から国内、外信と二区分の料金体系になっています。
ユーロ圏は国内料金が適用されます。なお、速達は廃止になっています。

改定前の料金表

区分種類寸法 mm重量 料金(€)
国内定型140x9020g 0.55
コンパクト100x7050g 1.00
大型郵便100x70500g 1.45
定型葉書

0.45
EU内定型140x9020g 0.55
コンパクト100x7050g 1.00
定型葉書

0.45
その他の
外国
定型140x9020g 1.55
コンパクト100x7050g 2.00
定型葉書

1.00

備考;郵便物の寸法は最大:235×125×5 mm
調査は継続しています。不十分な個所について情報をお寄せください。

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