ドイツ切手入門の先頭ページへ

<インフレ>


インフレ

第一次世界大戦に敗れたドイツは、国土の分割を強いられ、その上多額の賠償金を課せられました。戦争で疲弊したドイツ経済にとって、天文学的な数字にもおよぶ賠償金は支払えるものではありませんでした。
しかし、戦勝国、特にフランスの取立ては厳しく、戦争による被害よりも賠償金による打撃の方が大きく、戦争後半期から始まったインフレーションは次第に進行の速度を速めました。1923年、フランスとベルギーが賠償の取立ての名目で、ドイツの工業中心地帯であるルール地方を占領、ドイツはこれにサボタージュで対抗します。インフレーションはこれにより一挙に進んでしまいました。(ま)



大戦前10pf、大戦中の1916年に15pfであった封書料金は1922年1月に2マルクに、1923年3月には100マルク、同年8月末に1000マルク、10月に200万マルク、11月20日には200億マルクとなるハイパーインフレ。
1906.7     10pf
1916.8      15pf
1920.5       40pf
1922.1・・        2M
1922.12・・・       25M
1923.3・・・・        100M
1923.8・・・・・・        1,000M
1923.9・・・・・・・         250,000M
1923.11・・・・・・・・・・・・        100,000,000M 一億マルク
1923.12・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100,000,000,000M 千億



インフレカバー
封書料金の変遷とその適用期間を示しています。切手をクリックすると使用例(カバー)を別Windowで表示します。

10pf
1906.7.1-16.7.30

15pf
1916.8.1-19.9.30

40pf
1920.5.1-21.3.30

60pf
1921.4.1-12.31



2Mark
1920.1.1-6.30

25Mark
1922.12.15-23.1.14

50Mark
1923.1.15-2.28

100Mark
1923.3.1-6.30



2万Mark
1923.8.24-8.31

25万Mark
1923.9.20-9.30

500万Mark
1923.10.10-10.19

200億Mark
1923.11.20-11.25



ページ先頭へ

トップへ