ベルリンの見所はたくさんあり2〜3日では回りきれないが、もっと滞在していたいという思いを断ち切り、最終日多くの旅行者はテーゲル空港からフランクフルト空港を経由して、帰国となる。
そこで、最終回はテーゲル空港内のベルリン519郵便局とフランクフルト空港内のフランクフルト75郵便局、また航空運賃が高いことからDBのICEでフランクフルに向かう方もいることと思われるので、フランクフルト中央駅内のフランクフルト11郵便局、この3つをご紹介する。
テーゲル空港内はとりたてて変わった郵便局ではなく、成田空港内と同じくらいである。テーゲルそのものが大規模な空港ではないので、ここの窓口はいつもすいていて使いやすい。しかし特記されるのは、2012年6月頃に現在のシェーネフェルト空港が大拡張され、ベルリン・ブランデンブルク空港として開業し、このテーゲル空港は閉鎖されることである。したがってここの消印はあと半年あまりで終了する。私としては、最終日のカバーを郵頼で入手しようと思っている。このベルリン519郵便局の郵便番号は13405である@。テーゲル空港最終印はこの宛先に郵頼すれば入手はそう困難ではないが、新空港の初日印はどこに郵頼すればよいのか、今のところ不明である。もっとも、ベルリンの東西と南北の鉄道路線の要として、2006年に新中央駅が開業したが、なぜかこの巨大駅には郵便局がない。そのため新空港にも郵便局が無いという可能性も無くはない。
一方で、ドイツにとっては統一の象徴として莫大な予算をつぎ込みながら、遅れに遅れた悲願の大プロジェクトでもあるので、記念切手が発行されるかもしれない。これらの点
については、ベルリンの収友からの情報が入り次第この紙面で紹介したい。
ベルリンをあとにし、空路の場合、1時間弱でフランクフルト空港に到着する。フライト中に、入手しそこなった切手、作り損なったカバーがないか最終チェックを行いたい。フランクフルト空港内の郵便局はさすがにハブ空港だけあり、ベルリンのテーゲル空港よりもはるかに大きい。ここの郵便局も365日開いているので、今後かってのドイツ統一やユーロ導入のような大きな国家的イベントがあり、かつ初日カバー、最終日カバーの作成日が休日になった場合には、郵瀬する候補にあげられる郵便局である。ユーロ導入に伴う措置によるDM表示切手最終日の2002年6月30日は休日だったため私はこのフランクフルト空港内にあるフ
ランクフルト75郵便局にも郵頼した。DM表示のみ貼ったカバーやDM,DM/EURO,EURO表示の三種混貼りの最終カバーを作成したが、実際に送られてきた消印を見ると"FRANKFURTFLUGHAFEN751PZ1"との表示で押印されてきた。
これは空港のターミナル内の郵便局とは別に広大な空港の敷地の中にある国際郵便センター(InternationalesPostzentro)内で押印されたものらしいA。かって、ターミナル内の郵便局に直接持ち込み、押印を依頼したことがある。
その際には"FRANKFURTAMMAIN75FLUGHAFEN"という表示の消印だったB。そのため、IPZの文字が入った消印のカバーは、実逓便とは言っても記念に作られた郵趣品との評価を受けてしまうのだろうか?いずれにしてもターミナル内の局もセンター内の局もこのフランクフルト75郵便局の郵便番号はいずれも60549である。ベルリンからICEに乗った場合には約4時間でフランクフルト中央駅に到着する。
構内にあるフランクフルト11郵便局は、ドイツ最大級の駅の郵便局としてはあまりに貧弱である。狭く、窓口も2つないし3つがあいているだけで、ここもいつ行っても長蛇の列である。フランクフルトには、郵趣窓口があり中央郵便局的存在のフランクフルト17郵便局がある。そこには行ったことはないが、住所はBockenheimerLandstrasse31で、地図で見ると中心部からは、かなり離れていて地下鉄を使わないと行くことは困難だ。空港内の75郵便局も、スーツケースを引っ張りながら広い空港内で場所を探すのは結構難儀である。旅行者としては、こういった探す手間を考えると、混雑はひどくてもフランクフルトでは、この11郵便局が一番使いやすいかもしれない。このフランクフルト11郵便局の郵便番号は60329、17郵便局は60325である。
ベルリンに旅立った人は、このようにフランクフルトを後にして、楽しいドイツの旅を終えることだろう。
新聞報道によればベルリン新空港開設に伴い成田からの直行便が運行される見通しである。全日空は最近、最新鋭の旅客機を羽田とフランクフルトの新路線に投入すると発表したので、成田と新ベルリン空港の直行便はルフトハンザだけになるかもしれない。いずれにしても、2012年の夏以降のドイツ・ベルリンは目が離せない。