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普通切手・戦後編



普通切手・戦後編

1951−64

ポストホルンシリーズ


西ドイツ最初の普通切手は1951年8月1日から翌年52年にかけて数字とポストホルンをデザインした2pf-90pfの16種です。ポストホルンシリーズの未使用は使用済みをはるかに高い評価がされています。因みに切手の国名表示はDeutche Bundespostです。

西ドイツ政府の成立後2年して正刷切手が発行されたわけですが、1948年から49年にかけて被占領下で発行された「建物シリーズ」が西ドイツ成立後も1953-4年まで継続使用されていました。



ホイス大統領シリーズ


1954年1月からホイス大統領シリーズが発行される。低額2pf〜高額3Mの20種で印面も大中小3種類からなっています。

印面サイズ 21.5x25.5 2pf-25pfの10種
印面サイズ 23.0x27.3 30pf-90pfの7種
印面サイズ 27.5x32.8 1M、2M、3Mの3種

1956-7年には中型30pf-90pfの7種が小型サイズになり、刷色、透かしを変更して発行されています。このシリーズはメインナンバーは27種ですが、コイル切手あり、燐光紙、切手帳などあり、集めるのは結構大変です。







ザールは1957年ドイツに復帰しますが1959年までフランス通貨建てになっていました。この期間の普通切手にこのホイスのシリーズが使われいました。国名表示はSAARLANDとなっています。


ホイス大統領シリーズ(小型 コイルタイプ)


1959年ホイス大統領切手の図案を変更し、7pf、10pf、20pf、40pf、70pfの5種、使用頻度の多い額面についてコイル形式(7pf、10pf、20pf)で発行しました。

またこの5種はベルリン地区にてBerlinの文字を国名表示に追加して発行されました。以後西ベルリン発行切手では普通切手を中心に共通デザイン、共通モチーフの切手が発行されています。
 


著名人シリーズ


ゲーテ、シラー、ベートーベンなどドイツの著名人を描いたシリーズです。1961年から1964年にかけて発行され、16人の人物が描かれ、5pf〜2M 16種です。このシリーズからの特徴で大部分の切手に切手の検知用の蛍光紙が採用されています。また多くの額面にコイルがあります。しかし、日本のコイル切手と異なり4方に目打ちがありますので、単片では区別が難しいでしょう。しかし、コイル切手の裏面には5枚目ごとに数字が印刷されていますので、裏面に数字があればコイルと分ります。

ドイツの著名人を登場させた普通切手は戦前のワイマール時代1926年にも発行されています。ゲーテ、シラー、ベートーベン、バッハ、デュラーの文化人は同様に本シリーズに含まれていますが、時代の流れでしょうか女性が選ばれていることと人選に変化が見えます。














5pfマグヌス哲学者
7pfエリザベート聖女
8pfグーテンベルク印刷術創始者
10pfデューラ画家
15pfルター宗教改革者
20pfバッハ作曲家
25pfノイマン建築家
30pfカント哲学者
40pfレッシング劇作家
50pfゲーテ詩人作家
60pfシラー劇作家
70pfベートベン作曲家
80pfクライスト劇作家
90pfオッペンハイマー経済学者
1DMドロステ・ヒュルスホフ女流詩人
2DMハウプトマン劇作家





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